ナエギはここまでのことを振り返る。マイゾノが死んだこと。
エノシマが死んだこと。
クワタの処刑のこと。
フジサキが殺されたこと。
オオワダの処刑のこと。
イシマルとヤマダが殺されたこと。
セレスの処刑のこと。すでに15人中8人がいなくなり、残りは半分以下になってしまった。
セレスの処刑の翌朝。食堂に集まったのは5人。相変わらずトガミとフカワはいない。
前日のオオガミとモノクマの戦いを思い出す。
今日は新しい場所の開放による探索とアルターエゴの解析結果の報告があるはず。
ハガクレの占いによればもう殺人はおこらない。占いの当たる確率は20%または30%で確実。…。オカルトと占いは異なるという話からキャトルミューティレーションは都市伝説という話になり、ハガクレはハンバーガーを買った時の話をする。買ったビーフ100%ハンバーガーは帰りに怪光線に照らされパティの一部だけ持ち去られた。つまりパティはビーフ100%ではなく合いびき肉だった。これこそがキャトルミューティレーション。と豪語するハガクレ。結局よくわからない話にあきれる一同。でも5人は誰も殺人なんてすることはないと確かめあう。トガミとフカワはそうとは言い切れないが…。
チャプター4(非)日常編の開始。
新しく解放されたのは4階。ちなみに寄宿舎と1階~3階は一通り見たが何もなかった。体育館の100億も含めて消えた。
トイレには何もなく、トイレの奥左には音楽室。
音楽室にいたキリギリには隠し部屋のことを聞かれる。ナエギは襲われて、資料をすべて奪われたことを話した。キリギリは資料はすべて読んでいて、襲われることも想定していた。「ここから出てはいけない」のメモについては調べている最中。さらにナエギの秘密を教えろと言ってきた。心当たりはオオガミとモノクマの対決。でも確証なくいうことはできず、キリギリから信頼を失う。
つづいて音楽室の隣方向になる部屋。学園長室と書かれているが、ここはカギがかかっていては入れない。
学園長室の隣は職員室。
床に写真が落ちている。
写真にはマイゾノとセレス、ヤマダが楽しそうに写っている。
そして今回もモノクマが現れ、写真を奪っていった。
次は化学室。
化学室には大量のサプリメント、しかも希少な海外製のものまであった。しかしそれ以上のことはなく、アサヒナがいる前ではオオガミにモノクマとの戦いのことも聞けなかった。
4-Bの教室は何もない。
4-Aの教室にはハガクレ。「鍵がかかっている部屋が多い」というだけで大した情報はない。
4F中央の部屋は情報処理室と札があるが、ここも鍵がかかっている。一通り部屋は巡ったので食堂へ戻る。
5人で調べたことを報告する。
化学室にはサプリが大量にあったが、毒薬も置いてあった。
ハガクレは学園長室と情報処理室に鍵がかかっていたことを報告。学園長室はとくに怪しいのでオオガミが壊すことを提案するも、モノクマが現れ、鍵の部屋の破壊禁止の校則を追加していった。しかし、それだけ重要なものがありそうだ。
オオガミは脱出できる場所はなかったと報告。キリギリは怒っているようで何も言わない。
ナエギは例の写真、マイゾノ、セレス、ヤマダの写っていた写真の報告をする。モノクマが本物と言ったというところでキリギリがモノクマは信じられないし、ナエギは仲間を信じろと言っていたのに信じないのかと突き放される。
そこにトガミが現れる。何か見つけたらしい。トガミはずっと風呂にいたという。つまりアルターエゴのこと?そこでアルターエゴを確かめに行く。
脱衣所ではフカワがノートPCの前にいた。そのとき、くしゃみをしたフカワはジェノサイダー翔になり、ノートPCの前から退かない。ナエギが土下座して頼み込みやっと退いた。
アルターエゴの解析で希望ヶ峰学園の事務局が生徒の共同生活を計画し、場合によっては一生過ごすことになることを想定していた。その計画は1年前のある事件がきっかけ。「人類史上最大最悪の絶望的事件」と呼ばれる事件により、希望ヶ峰学園は教育機関としての機能を失い閉鎖となった。ただその事件の内容についての情報はなかった。あとわかったのはこの計画を立てたのは30代後半の男性の学園長で、今もこの学園にいるらしいとのこと。キリギリは「学園長は自分が探す。探さなければならない気がする。」と妙に力が入っている。アルターエゴは役目を終えた。割り切れないナエギ。自分たちとプログラムの差は何なのか。結論は仲間であるということ。
「人類史上最大最悪の絶望的事件」について考察する。ひどい事件という割に、誰もその事件については知らない。いずれにしろ、学園長を見つけ出すことが、解決に近づく。「学園長」という言葉に、キリギリが過剰反応するのは気になるが。
脱衣所から出たところで、モノクマがものすごく怒っている。やられたらやり返す。と言って去る。そして夜時間となる。
翌朝、食堂に行くとキリギリはいなかったが、代わりにフカワがいた。トガミがぽっちゃり体系のほうが好きということで、倒れるまで食べることにしたらしい。キリギリはナエギが帰ったらくるということらしい。完全に嫌われている。その原因のオオガミに話を聞く時間を取れないか尋ねる。
しかし、今日は休みたいので明日にしてほしいと言われる。体を痛めているらしい。仕方ないのでキリギリも来られるように食事をとっとと食べて部屋に戻る。
自由行動でトガミと過ごしてみる。プレゼントに愛蔵リアクション芸集をあげたら印象が悪くなった。散々なことを言われ、精神的ダメージを受けたがスキル「冷静沈着」を手に入れた。
さらにもう一回一緒に行動して、プレゼントに赤いマフラーを渡したら、今度は微妙印象だった。トガミが大儲けしている話を聞いて、スキルポイントを獲得。
夜になり、モノクマに体育館に集まれと呼ばれる。
体育館の前でオオガミと話をする。嫌な予感がするとともに自分に何かあったらアサヒナを??
また動機の話かと思いきや、モノクマは恨みを晴らすために全員を呼び出したという。いいたいことはモノクマの内通者はオオガミということ。オオガミは何も言わないが、さらにモノクマは約束を果たさないと人質の件は責任が持てないとオオガミに言う。
モノクマが立ち去り、オオガミは認めるが、明日を待たずナエギからモノクマと戦っていたことを明かすことになる。ただ、オオガミが「黒幕と戦う決心をした」とも言っていたことを。
ほかの生徒からは信頼はできないといわれ、ナエギは擁護しようとするが、ただ、黒幕とはなにかについては知らないというオオガミ。そして、モノクマに約束させられていたのは誰かを殺すこと。
ただ、もう従うつもりのないオオガミは黒幕と戦い倒すという。
裏切りについてはアサヒナだけには何度も打ち明けようと迷ったが、アサヒナの軽蔑を受けるのを恐れ、ここまできたそうだ。ん~、アサヒナになぜそこまで肩入れするのか…。
そのまま夜時間になり各自部屋に戻って就寝する。
翌朝、オオガミが心配ですぐに食堂に向かったが、オオガミだけがいない。トガミやフカワはオオガミから逃れるために食堂に来ていた。キリギリはモノクマがなぜオオガミの裏切りを暴露したのか、それ自体が動機になるという。つまり、仲間の疑心暗鬼をもたらすことを狙っての物だと。
オオガミを信じるには黒幕を倒してくれればいいと軽く言うハガクレにそれは危険だと怒るアサヒナ。別にいいじゃないか、それなら一件落着だというトガミの発言。頭に来たアサヒナはトガミを殴り、ひとでなしのトガミが死ねばいいと言い放つ。殺せるものなら殺してみろというトガミに対し、できないとでも思っているのと言い残し、部屋へ帰るアサヒナ。人の感情を軽んじすぎている、そんなことでは足元をすくわれるとトガミに忠告するキリギリ。結局解散となり、それぞれが部屋に戻る。アサヒナがまさかの殺人実施フラグ??
昼の自由行動ではとりあえず化学室にいるオオガミと一緒に過ごしてみた。とくになにもなかった。「永遠のミサンガ」をプレゼントしてみたが、ちょっと仲良くなれただけだった。ふむ。
さらに昼の行動時間があるので、今度は倉庫前にいたフカワと一緒に過ごしてみる。子猫のヘアピンを渡したが、これまた少し仲良くなれただけだった。が、そのあとフカワが恋愛したことがないわけではないと言い出す。誘われたので3日徹夜で考えたデートプランで映画に行ったが、途中で帰られたこと、結局それは男子の罰ゲームだったらしいということを思い出し、怒って帰って行った。結局スキルポイントをもらった。
夜時間になる。オオガミの件も解決せず、周りの雰囲気も悪いまま。何かが起きそうで不安だったが、そのまま寝る。
朝。まずはオオガミの件をはっきりさせるべく食堂に行って皆に相談してみることにする。
部屋から出た途端、「ウァァァ」という悲鳴。食堂の方から。食堂へ急いで行く。
悲鳴はハガクレ。ジェノサイダー翔がアサヒナを襲っている。
フカワとアサヒナが何らかの理由で取っ組み合いになり、胡椒が倒れてくしゃみをした結果ジェノサイダー翔が出てきてしまったらしい。ジェノサイダー翔を置いてハガクレと一緒にアサヒナを保健室へ連れていくことにする。
保健室で応急処置をし、落ち着いたアサヒナに訪ねる。口論の理由はフカワがオオガミの悪口を酷く言ったこと。最初は無視しようとしたが、あまりの言い草に10発ぐらい殴ってやろうと揉めたらしい。
そこにすごい形相で現れたオオガミ。アサヒナが怪我をしたことに怒りが頂点に達する。ハガクレは恐れおののき保健室から逃げ出し、入れ違いでキリギリが保健室に入ってくる。オオガミを止めてくれとナエギはキリギリに頼むが、オオガミは何もしない、ただけじめをつけると言って立ち去る。アサヒナも心配して追いかけて立ち去った。残されたのはキリギリとナエギ。
キリギリは「あの件」はもうどうでもいいという。オオガミとモノクマの戦いをキリギリに言わなかった理由、気遣いがキリギリにも分かったが、キリギリを信用しなかったことについてはまだちょっと怒っている。でも、この件については忘れることにする、と。やっと、キリギリと仲直りできる。
さらにキリギリはほかに話したいことがあるから、ついてこいという。ナエギはキリギリについていく。
ついた先は脱衣所。キリギリとしてはアルターエゴの役目は終わったと思っているが、アルターエゴから人を集めてほしいと頼まれたらしい。
キリギリとナエギだけで足りるかとの問いに十分と答えるアルターエゴ。役目は終わったということに対し、もっと役に立ちたい。そのために黒幕に見つかる危険を承知でネットワークにつないでほしいという。
キリギリはアルターエゴは仲間だと思っているし、黒幕に見つからないようにしてあげたい。でも役に立ちたいという気持ちは分かる。黒幕に気づかれない監視カメラのない場所がもう一か所あるという。
2階の隠し部屋。キリギリによるとネットワークケーブルをつなげるコンセントがあったとのこと。ただ部屋に監視カメラはなくても、隠し部屋に入るところは監視されているし、ネットワークそのものが監視されていないとも限らない。
それでも、新しい手掛かりを得るためにやるしかない。ナエギが制服に隠して部屋に行くことにする。キリギリの記憶では隠し部屋の机の引き出しにケーブル類もあったはず。撤去されていなければそこにネットワークケーブルもあるかもしれない。
男子トイレの前に来るとキリギリが突然問い詰めだす。資料がほんとになくなったのか、もう一度確認しに行けと怒る。隠し部屋へ行かせるための芝居だった。
隠し部屋で机からネットワークケーブルを発見。早速アルターエゴに接続する。
アルターエゴは後は任せてくれという。ナエギはアルターエゴを含めた仲間全員で脱出しようと伝えて、部屋を出る。
キリギリには状況を報告する。そのまま立ち去ろうとしたキリギリにオオガミの件をどうするかを相談しようとしたが、手掛かりがつかめるまでは状況は変えられないため、待つことにして、部屋に戻った。
疲れてしまい、ウトウトしかけたところで、ナエギの部屋のインターホーンが鳴る。
キリギリだった。アサヒナが真っ青な顔をして娯楽室に来てほしいという。
娯楽室の前のアサヒナに話を聞くと、娯楽室の窓からオオガミが見えたが、様子がおかしい。ドアは開けようとしたが開かないし、オオガミを呼んでも反応しない。
何とかして入ろうとするが、ドアを壊すことは校則違反。しかしキリギリは冷静に娯楽室には鍵などなかったから鍵がかかっているわけではないという。部屋の中で椅子か何かが引っかかっているので校則違反にはならない。ドアの窓を割るためにアサヒナが道具を探しに行った。
アサヒナが教室から箒をもって帰ってきた。ナエギはそれを受け取り窓を割る。ガラスの破片が娯楽室の内側に飛び散り、そこから手を突っ込みイスをどかそうとする。重たい椅子を何とかどかしてドアを開け中に踏み込む。
しかし、オオガミからは生気が感じられなかった。そして校内放送が流れる。死体が発見されたので、自由時間の後、学級裁判を行うと。
チャプター4非日常編へ。
さくらが死んだということに、茫然とするアサヒナ。キリギリは死体の確認のために脈などを確認する。アサヒナはふらふらとしながらも、みんなを呼んでこないとと言って部屋から出て行った。
全員が集まり、オオガミが殺されたことを確認する。
アサヒナは「誰かに殺された」のではなく「ハガクレ、トガミ、フカワ」の誰かがオオガミを殺したと断言する。オオガミを3人が目の敵にしていたと。
そこにモノクマが現れ、モノクマファイル4を配った。モノクマがオオガミを殺したのではないか?というナエギの問いに、見当違いというモノクマ。オオガミと戦うのは骨が折れるので感謝していると言い放つ。
捜査を開始する前に、見張り役を決める。アサヒナが真っ先に名乗り出る。もう一人、キリギリに見張りを命じるトガミ。キリギリもおとなしく従うことにする。
しかし、アサヒナはトガミ、ハガクレ、フカワの死体の捜査は拒否する。キリギリに説得され、3人のうちトガミだけが捜査することは妥協させ、捜査を開始することにした。
モノクマファイルによると、死亡時刻は12時ごろ、頭に打撃痕があり、被害者は激しく吐血している。キリギリは娯楽室の状態から密室殺人という。密室殺人は大きく4パターンあり、主に施錠の方法による「あとから密室状態になった」パターン、特殊な道具などを用いて外から危害を加える「犯行前から密室だった」パターン、密室の中にいた犯人がどさくさにまぎれ逃げ出す「密室が破れた際に犯人が密室にいた」パターン、どこかにそもそも抜け穴のある「密室ではなかった」パターン。そのうち「あとから密室状態になった」パターンか「密室が破れた際に犯人が密室にいた」パターン以外は可能性が低いと判断する。
オオガミの足元にはアメの包装紙。アサヒナが娯楽室に行く直前のオオガミにわたしたという。倉庫で見つけたアメで気に入ったためアサヒナが全部自分の部屋にもっていったので、ほかの人は入手不可能だという。
オオガミのうしろに落ちている破片はボトルの割れたものだった。そして、その中にポツンとモノクマフィギュアが落ちていた。
オオガミの死体自体は頭の打撃痕、口からは確かに吐血の跡が見られる。吐血の原因は何か。打撃による吐血とは考えられず、トガミはいいところに目を付けたという。
死体から少し離れた雑誌棚の前には血痕。オオガミの血痕としてもどうして離れた位置にあるのか。
後ろの棚にはボトルシップのようなモノクマフィギュアが入ったボトルが並んでいる。オオガミはこれで頭に打撃を受けたらしい。
オオガミの後ろにはロッカーがあり、ロッカーの中には手形。ただ、ドアの窓を破るときに見えていたロッカーはすでに開いていたため。密室状態でここに犯人が隠れていたとは考えられない。
時間は現在13時。死亡時刻である12時ごろはナエギとキリギリはアルターエゴを運んでいたくらいの時間帯。
ドアの前に落ちているのはプロテインのカップ。化学室A-2にあったようで、オオガミが4階にいいプロテインがあったと言っていたものだと思われる。しかし、カップの下にナエギが割ったはずのガラスの破片がある。キリギリはこれが重要な手掛かりになると言う。
ドアの横のイス、そしてドア自体には糸や仕掛けのようなものはなく、ドアをふさいでいたイスによる密室化であり、密室は部屋の中から作られたと考えられる。
アサヒナに話を聞く。保健室をオオガミが出た後、アサヒナがオオガミを見つけたが、オオガミはハガクレ、トガミ、フカワの3人の部屋に昼前に娯楽室に来るようメモを置いてきたと言っていた。
トガミにオオガミから呼び出されたことを確認する。トガミはそれを肯定はしたが襲われる可能性があるのにわざわざ呼び出しに従うわけはなく、今日は一度もオオガミに会っていないという。
続いてフカワに話を聞きに行く。フカワもメモについては認めたが、怖くて会いにはいかなかったという。
ハガクレにも話を聞く。ハガクレはフカワとトガミも呼び出されていたことを知っていた。どこで知ったかと聞くと、メモをオオガミから直接渡され、その時に聞いたと。しかし、それには従わなかった。最後にオオガミと会ったのは保健室でもめたときで、そこから会っていないという。オオガミがメモを渡したのはその後のはずだから、これはウソ。メモを見せてほしいと言ったが、ポケットを探った結果ないという。
そのときポケットから落ちたのは明らかにアサヒナがあげたというアメの包み紙。アサヒナの言うには誰も入手できなかったはず…。あわててゴミだといってハガクレは拾い上げ、ポケットにねじ込む。そしてオオガミにはあっていないと会話を打ち切り部屋に閉じこもった。
娯楽室にあった持ち出されたプロテインについて確認するため化学室へ行く。化学室にはトガミがいた。化学室の棚の前には割れたビンと粉末がまき散らされている。トガミによると朝に化学室を確認していたが、薬品はまき散らされていなかったため、事件前後にまき散らされたと考えられるという。
棚の左側ではまき散らされた薬品の上に足跡がついている。位置関係を整理するためにトガミは見取り図を書けとナエギに命じる。
足跡の人物は左のAの棚に用事があったと思われる。トガミからナエギの足跡か確認させろと言われクツを見せる。足跡よりナエギの靴は大きく、一致しないことが証明される。
Aの棚は栄養剤が並んでいる。ただし、1つだけC-9のビンが入っている。
Bの棚は見慣れない薬品類。トガミが言うには実験用の試薬だという。
Cの棚には劇毒物が入った瓶が並んでいた。このCのビンの1つがAの棚にあったのはなぜか…。
娯楽室に戻り、キリギリに情報を共有する。トガミ、フカワ、ハガクレのだれもオオガミに会いに行っていないと言っていたと伝える。キリギリは逆にオオガミの死体、雑誌棚、モノクマボトルからあらたな手掛かりが発見されたという。
モノクマボトルに隠された規則性があるというヒント。だが、先入観を持たせないため何かということはキリギリは教えてくれない。ただ、気になることがあるからボトルの破片を集めてくれという。その間に化学室から道具を取ってくるという。
ナエギが破片を集めていると、キリギリが天秤をもって帰ってきた。棚の上のモノクマボトル同士はほぼ同じ重さで天秤は釣り合ったが、集めた破片と比べると破片がうまく拾えていない可能性があるにもかかわらず、集めた破片の方が重いという結果に…。
棚にあった雑誌は1つが逆さまに入っていた。ページをめくるとフカワと書かれた血文字。アサヒナはこれを見て犯人はフカワだと断定する。しかし直接的すぎてかえって怪しいとナエギは考える。キリギリによれば人の指で書かれているダイイングメッセージだと言われる。
オオガミの死体の手掛かり。靴に黄色い粉末が付着している。そして頭部の傷は2つあるということもわかる。打撃痕が2つあるということだ。さらに両手はきれいなまま。つまり血痕はついていない。
そしてモノクマから学級裁判が開始されることが告げられる。
のこりはたったの6人。
トガミ、フカワ、ハガクレの誰かが犯人と言うアサヒナ。
ハガクレがポケットから落とした小さな紙がアメの包みだったことが明かされる。
アメをアサヒナが渡したタイミング、それを手に入れられる時間帯は限られることからハガクレの証言の矛盾が崩され、ハガクレはオオガミにあったと開き直る。しかし、フカワとかかれたダイイングメッセージがあったことを告げるハガクレ。
しかし、ダイイングメッセージを見ることができたのは捜査開始後のはず。ハガクレが知っているのはやはりおかしい。
それでも、見たタイミングが問題ではなく、オオガミがダイイングメッセージを書きのこしたことがフカワが犯人といっていると主張するハガクレ。そしてマシンガントークバトルへ。(……相変わらず不得意。10回ぐらいやり直した。)
しかし、ダイイングメッセージ指で書かれたはずだが、オオガミの両手に血痕はなかった。
ダイイングメッセージはハガクレに捏造されたもので、だからハガクレがそれを知っていたと疑うキリギリ。
するとあっさり捏造を認め、その理由はオオガミを殺したからと自白するハガクレ。
昼前に娯楽室に行ったハガクレに、ほかに来るものがいるから待てと言うオオガミ。その間に疲れがとれるからとアメをもらう。しかし、目をつぶったままのオオガミの「すべてを終わらせる」という呟きを聞き、ハガクレは殺されると感じた。
ハガクレはやられる前に隙を見てオオガミを襲った。そして、テーブルの上にあった雑誌にフカワと書いて逃げることにした。
自白により投票して処刑するべきというアサヒナ。しかし、キリギリはまだ話があるという。雑誌を棚に隠した理由。
しかし、ハガクレはテーブルの上に置いておいたはずだと主張。
自白しているのに今更嘘つくはずはない、ほかにオオガミに会いに行った人物がいて、隠したのはダイイングメッセージを見られると困る人物だったはず。つまり、フカワ。ただ、ハガクレが自白しているなら犯人はハガクレで確定だと主張するのはフカワ。
しかしハガクレは1度しか殴っていないという。キリギリの調査した頭の傷が2つだったことと矛盾する。
モノクマボトルで2回殴られたというキリギリ。なぜモノクマボトルと断言できるのかと迫るフカワ。モノクマボトルには不審な点があるというキリギリ。それは残されていたモノクマボトルが4本と割れていたボトルが1本の5本だが、本当は6本あるはずだと。
モノクマボトルのなかのモノクマフィギュアはチェスの駒。ポーン、ルーク、ビショップ、ナイト、キング。クイーンが足りない。6本ないとおかしいのだ。
ボトルが最初からない可能性だってあるというフカワ。しかし、実験により、ボトル1本分以上の破片が残っていたことは実証済。2回目に殴られた結果、割れたボトル。それを犯人は1本分持ち去り、殴打は1回と見せかけようとしたが、正確に持ち去ることはできず、結局多めに破片が残ってしまったと考えられる。つまり、ハガクレ以外の誰かが犯人。
するとハガクレがまさかの証言。オオガミに呼び出されたときに早めにいって部屋を見張っていたが、フカワが最初に娯楽室に入っていったこと、そのあとオオガミが部屋に入り、フカワがいると安心してハガクレが娯楽室に行ったらフカワが消えていたと。
娯楽室のどこかに隠れていたのでは?と推理するキリギリ。言いがかりだというフカワ。(そして2回目のマシンガントークバトル。今回は一発クリア。)
ロッカーに残った手形。フカワに見覚えがないかと問うナエギ。比べればはっきりわかるというキリギリ。トガミから手間をかけさせるなと言われるとこれまたあっさりと自分だと答えるフカワ。さらにトガミに問い詰められると、フカワは多分自分が殺したと認める。
ハガクレがオオガミを殴って去っていった後、ロッカーからでてきたフカワはダイイングメッセージに気づく。隠すために雑誌をあわてて雑誌棚にいれたが、唸り声が聞こえ振り返ると血まみれのオオガミが睨んでいた。その形相にフカワは気絶。ジェノサイダー翔と入れ替わったので記憶がない。
フカワはくしゃみをしてジェノサイダー翔に切り替わり、確認をする。目が覚めた瞬間にオオガミの顔に驚き、ボトルで殴ったと証言。ボトルを1本分片付けたのは主義として萌男子しか殺さないのに女子を殺してしまったことが知れて、自分が死ぬ羽目になるのは嫌だったから。
ハガクレが自分がオオガミを殺したのではなかったので良かったという発言を無視して、アサヒナは犯人が分かったのであれば投票しようと急く。
しかし、トガミが遮る。まだ、話があると。ジェノサイダーに気絶した後のことをさらに証言させる。
ジェノサイダーによれば、雑誌棚の前で殴打してオオガミは倒れたはず。しかし、発見されたオオガミは椅子に座っていた。棚の前の血痕から実際に殴打があったのは事実。巨体なオオガミを運ぶのは無理というジェノサイダー。さらに密室が解決していないというキリギリ。
そしてオオガミの死因。モノクマファイルには吐血をしていたという表現があったことに気づく。
トガミによると、それは毒殺。4階化学室で発見した毒薬のビンはある程度飲めば死ぬものだった。それが栄養剤の棚の位置に置いてあったこと、それは毒殺を仕組んだことによる副産物だと。
トガミは持ってきていた毒薬のビンを口にする。しかしそれは毒薬のビンに入ったプロテインだった。キリギリもビンを受け取り中身を確認する。実際に毒薬が入っていたのはプロテインの容器と考えられ、それをオオガミに渡した者が犯人。
入れ替えをしたのは誰か?化学室にあった足跡はスニーカーの跡だった。スニーカーを履いているのはナエギとアサヒナのみ。ナエギはトガミにすでに靴を確かめられており、残りの可能性はアサヒナということになる。
アサヒナが自供する。足跡は自分のものだと。さらにオオガミを殺したのも自分だという。トガミは学級裁判でアサヒナが結論を急がせていたことも指摘する。アサヒナは娯楽室で倒れていたオオガミを見つけたときに回復のためにプロテインを持ってくるように言われ、その時に思いついてしまったと。トガミはそもそもアサヒナが犯人と結論付けていた。
しかし、キリギリは密室を作り上げたことに納得していない。アサヒナはそれについては教えないという。あからさまに化学室に足跡を残したことも不自然。それについて証言してもらうとアサヒナはCの棚から毒薬を取った際に毒薬を落としてまき散らしてしまい、Aの棚のプロテインをとって入れ替えたという。
これはAの棚の前の足跡の状況と一致しない。
さらにキリギリは新しい証拠品を見つけたという。トガミから受け取った毒薬のビンにガラス片が入っていたという。
ガラス片は娯楽室の窓を割った時の物。と、いうことはガラスが割れるまでは毒薬のビンは娯楽室にあったはず。プロテインの容器は娯楽室に置かれたのはガラスの状況から、後から置かれたものだと言える。つまり、毒薬のビンとのすり替えが行われたのは死体発見後で、死体発見時は毒薬のビンだけが娯楽室にあったということを示す。
オオガミは自分で毒薬を飲み自殺した。化学室にいって毒薬を持ち出したことはオオガミの靴に残っていた毒薬粉末跡で明らか。薬品を落としたのはオオガミで、薬を持ち去ったのもオオガミ。結論は…。
オオガミを殺したのはオオガミ自身。密室ができた理由はオオガミが邪魔を防ぐために死ぬ前に作り出したから。
死体発見時にアサヒナは毒薬のビンを見つけたと思われる。その時アサヒナがオオガミに駆け寄らず、みんなを呼びに行くという行動もおかしく、その時にすり替えをしに行ったと考えられる。みんなを呼びに行ったあと、死体に全員の目がいっている隙にプロテインの容器を置いた。
最後の推理。オオガミが自殺と結論付ける。自殺を隠すために、自分が疑われてもいいとアサヒナは偽装工作を行なった。
最終成績はすべて優で終了。
モノクマにより一応、投票されるが、結果は正解。
アサヒナが偽装して皆を巻き込みオシオキを受けようとした理由。それはオオガミを皆が追い詰めたから。みんなで罪を償うべきだと。
娯楽室の前でアサヒナが見つけたのはオオガミの遺書。
アサヒナによると、保健室での出来事の後、3人を呼び出したオオガミに危険だと心配したアサヒナ。自分が黒幕の内通者であったことで皆に不信感を与えてしまったことに責任を感じていたこと、それでも残った生徒は仲間であり、信じてきちんと話をしようとしているというオオガミ。
しかし、結果としてハガクレにもフカワにも殴られた。見つけてくれたアサヒナへの感謝をつたえ、プロテインを取ってくることを依頼する。化学室に向かったアサヒナまき散らされた薬品を見て、オオガミが毒薬を持ち出したと悟る。娯楽室に慌てて戻ったが、すでにオオガミは密室の中で死んでいた。
普通の"弱い"人間であるオオガミに責任を負わせ、追い詰め殺してしまった自分たちが生きていていいわけがない。だからみんな道連れにしようとしたというアサヒナ。
その時、モノクマがオオガミの気持ちをアサヒナがほんとうに理解しているのか問う。
モノクマがとりだしたのはオオガミの遺書。アサヒナが持っていたものとは別の物。アサヒナが手にした遺書は実はモノクマが勝手に書いたものだった。署名も確認できないでしょという。盛り上げるために。本物の遺書のほうをモノクマが読み上げる。
遺書には初日の夜にオオガミの道場を人質に黒幕に従わせられたこと、命令は「殺人を犯せ」ということ、膠着を危惧した命令だったはずが、早々にマイゾノの事件が起きたことにより待機を命じられたこと。ほかの生徒と過ごすうちに、さらに親友と言える人物に出会ったことで黒幕に従うことになった自分の弱さを悔い、親友を裏切れないという気持ちに変化していったこと。
結果、モノクマと対決することになり、内通者であることをバラされ皆から嫌われるようになったが、それについては自業自得だったと受け入れたオオガミ。
しかし、それだけでなく裏切りの公表により、生徒の間での不協和音が生じた。
それはコロシアイにつながることになるとオオガミは危惧し、それであればクロマクに従い「殺人を犯す」ことにした。ただし、自分自身を殺すことに。
自分の大事な仲間のために命をかける価値があると信じて。
オオガミが追い詰められたのではなく、皆を守るために死んだとわかるアサヒナ。心が弱かったのではなく強すぎた故に自らを犠牲にした。
死ぬつもりだとは伏せるが、3人を説得し、コロシアイを止めさせる、そして行動によりそれを示そうとした。アサヒナにはみんなと協力して生き延びてほしいと書き残していた。
アサヒナにオオガミの遺志とは逆のおせっかいをしたと言い放つモノクマ。オオガミの死は無駄だったと。
しかし、ナエギは無駄死にではないと主張する。内通者なんて関係なく、敵なのはモノクマだけだと。モノクマはコロシアイをするお前たち同士が敵なのだと怒る。
トガミもいう。勝者だけが生き残れる、命がけのコロシアイ。それだからこそ。
ゲームから降りるといいだすトガミ。
命に対する恐怖心がなくなってしまい、緊張感のないゲームなどやっても無駄、残った楽しみは黒幕にきついオシオキを食らわせることだけ。ジェノサイダーもトガミに従うことにする。結局オオガミの死は無駄ではないというキリギリ。
でも、モノクマはお楽しみタイムが残っているという。お仕置きの実施。でもオオガミは死んでいる。だからといって代わりの生徒をお仕置きするわけではないというモノクマ。その対象は…。
叩き潰され、鉄塊とされてしまったアルターエゴ。
皆のために役に立ちたいと言っていたアルターエゴ。思い出し、怒りにふるえるナエギ。
モノクマは最初からフジサキがファイルの解析しようとしていたことも、そもそもノートパソコンを渡した時点からわかっていたし、その内容を知られるのはロックを解除したご褒美として想定済み。それ自体別になんとも思っていないが、ネットワークをつなげてのぞき見しようとしたことは許せないということでお仕置きをすることにしたと。
すっきりしたモノクマは続ける。遺書にはまだ続きがあると。
黒幕が皆の体に「ある事」をしていると。その内容は…。
モノクマはそれ以上読むのをやめた。教えてあげないという。
しかし、最後に書かれていることに気づく。ただでは死なない、黒幕に一矢報いるといったメッセージだった。
学級裁判はこれで解散となったが、ナエギは思い出す。セレスの裁判の時にキリギリが言っていたこと。自分の体に何をしたのか?という問い。
学級裁判の後残された生徒。謝るアサヒナに何度も謝罪されるほど落ちぶれてはいないというトガミ。
なぜか顔を赤らめるアサヒナ。
それに気づいて怒るジェノサイダー翔。
かませメガネ呼ばわりするアサヒナ。その言い草に怒るトガミ。結局喧嘩になる。
仲良くは無理なのか…。そしてそれぞれ自分の部屋に戻っていった。
夜になり深く眠っていたナエギ。そこに「起きて」という声が聞こえてくる。
寝ぼけたナエギはキリギリを確認した。
そして、それがおかしいことに気づき、慌てて飛び起きた。キリギリは部屋の鍵が開いていたという。時間は夜中の3時だった。
キリギリは頼みがあるという。オオガミの遺書の最後の言葉「一矢報いる」といった言葉を確かめたいと。
どうやってと尋ねるナエギに耳元でキリギリはささやく。4階の情報処理室に先に行っていると。そしてキリギリは出て行った。
深夜の学園内を歩いて情報処理室の前まで来たが、キリギリはいない。先に中に入っているのかと思い、ドアを開けようとする。しかし、やっぱり鍵がかかっており開かない。ガチャガチャと把手を動かそうとするが、開かない。
そこにモノクマが現れる。鍵のかかっているドアを壊すのは校則違反だと警告する。学級裁判でつかれているうえに深夜の3時に何をしているんだと怒るモノクマ。
そこにキリギリが現れる。なにを騒いでいるのかと。帰れと言うモノクマ。キリギリはおとなしくナエギに帰ろうという。わけがわからないナエギにさっさと歩きだすキリギリ。
寄宿舎まで戻ってきて、おやすみというキリギリにナエギは聞いてみる。情報処理室に呼ばれたうえに本人は遅れてくる、今の行動の意味は何か?しかし、キリギリは何でもないという。結局そのまま別れることになった。
しかし、その去り際、キリギリが耳元でささやく。「いくさばむくろ…戦刃むくろ。学園に潜む16人目の高校生。"超高校級の絶望"と呼ばれる女子高校生に気をつけろ」と。
第四章 完。
残りは6人でなく7人? 上記の絵は左端のオオガミの前に1人現れている。
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