戦刃むくろに気を付けてという、キリギリの忠告。
キリギリの忠告は次の殺人、最悪の事件の3日前だった。
第5章 (非)日常編のはじまり。
翌朝の食堂。いきなり探索を始めるというトガミ。いきなりの本題でひるむ各生徒に黒幕を叩き潰すことを宣言するトガミ。
無口のフカワ。ハガクレやアサヒナが不審に思う。
フカワは黙っているようにというか、口を開くなということは食事も水も禁止とトガミに命じられていた。そんな無駄話をとっとと切り上げて探索を開始することになった。
いままで探索できたところをすべてチェックしてコインを回収。4階の情報処理室や、学園長室は相変わらず入れず解放された5階へ。雰囲気が不気味。
階段から一番近い5-Aの教室。とくになにもない。
5-Bの教室にはフカワがいる。教室にはとくに何もない。
フカワに話しかけたが口を開くなと命じられているせいか、何かを伝えたいようだが何も伝わらず、がっくりとうなだれるフカワ。
花びら舞い散る弓道場。
何かありそうなロッカーだが、今のところ何もない。
キリギリに「戦刃むくろ」について尋ねようとしたが、機先を制して「なにも答えない」と言われてしまう。視線の先には監視カメラ。キリギリがどこで手に入れたのかわからない情報だが、重要な情報と言えそう。
植物園。真ん中に大きな花がある。
真ん中の花はモノクマフラワーという超高校級の植物研究者である学園の元生徒が品種改良の末作り出した花らしいが、何でも食べるぐらい危険な花らしい。
そして近くには何らかの制御パネル。スプリンクラーの制御パネルで、朝7時30分に水がまかれる設定になっており、キーによってロックされているので設定の変更はできないらしい。
スプリンクラーの制御パネルの奥には飼育小屋があり、ニワトリが5匹飼われている。普通のニワトリだった。ハガクレは「5匹」はちょうどいいという。自分にとってパワーナンバーなんだそうだ。ま、どうでもいいけど。
飼育小屋とは反対側の方向には物置小屋。
物置小屋にあるツルハシには「暮威慈畏大亜紋土」クレイジーダイアモンドの文字。大和田紋土に関係ある?不明。それ以外は物置には何もない。
ハガクレからはとくに意味があると思えることは聞けない。植物は人間を監視していて、地球を任せられないと判断したら人間狩りが始まるんだそうだ。
廊下にいるアサヒナも意味なし。
続いて入ったのは5-Cの教室だが、血だらけ。トガミとの会話で、血と脂のにおい。モノクマが現れ、ヒントと称して掃除もしないで「当時の状況にしておいただけ」だという。モノクマが去った後、トガミに直接話しかけてみても、何も答えない。
床についた血痕を調べるとトガミがかなり古い物だと推測する。ほかにも人型の白線が書かれているが、今のところ意味は分からない。人型の白線は7~8人ぐらいあるようだ。ほかにこの教室で得られる情報もなかった。
最後に生物室に入ろうとしたが、ここはカギがかかって入れない。これで一通り行ける場所には行ったようだ。いったん食堂に戻り全員で調査結果を共有することにする。
アサヒナは窓を調べてきたが、今回も変わらず外せるところはない。学校の構造に関してはこれ以上階段がないということに思い至る。とはいえ、トラッシュルームや倉庫前の廊下から先はまだいけないのだからなんかまだまだありそうだけどさ。
キリギリは生物室が気になるとしいう。ただ入れないので、何もできないし考えるのはやめることになる。
トガミは大量の血痕があった教室から、1年前の最大最悪の事件と結論付ける。ただ、なぜこれだけの虐殺があったとしたら誰も事件の内容を誰も知らないのか?疑問が残る。
フカワは口をきけなくされていたが、トガミに許され教室からサバイバルナイフを発見したと報告してきた。そのまま持たせておくのは危ないということで、全員一致でナエギが預かることになる。
ハガクレは植物庭園について報告する。モノクマフラワーにスプリンクラーで7:30に水がまかれる話、ニワトリが5羽いる話は大した話ではないが、物置にあったツルハシの文字はオオワダの制服に書かれていた文字と同じだった。それ以上は何もわからないが。
ひととおりの報告がされた後、トガミがはっきりさせたいことがあるという。キリギリの正体。超高校級の一同の中で、いったいキリギリが超高校級のなんなのか、素性がわからないと信用できないという。
しかし、キリギリは言えないという。言わないのではなく言えない。キリギリは自分の記憶がないという。それならとトガミはキリギリに行動の制限として部屋の鍵を渡せと言う。個室以外の故意の就寝は禁止という校則があるにも関わらず。それが嫌なら話せと迫る。
だったらと、部屋の鍵を差し出すキリギリ。本当に話すことができないのだから仕方ないという。そんな学園も本当に「全部悪いことばかりなのか」という、謎の言葉を残してキリギリは去って行った。オオガミを追い詰めた状況と同じと感じるナエギ。そんなときアサヒナの悲鳴。
突然モノクマが現れただけだが…。モノクマは宝物を泥棒した者がいると怒っている。そして悪態をついて去って行った。トガミはキリギリぐらいしかモノクマから何かを盗むことなどできないと推測する。
すぐに夜時間となったため、各自部屋に戻る。キリギリは心配だが、とりあえず預かったサバイバルナイフを机の引き出しにしまう。そしてウトウトとしたとき、インターホンが鳴らされる。
いたのはキリギリだったが、脱衣所で待っていると言い残して、さっさといなくなった。慌てて脱衣所に向かう。
脱衣所では監視カメラがない。秘密の話をしたいということ。モノクマの宝物を盗んだのはキリギリではないかと問うと、鍵を盗んだと認めた。前日夜に情報処理室にナエギを呼び出したときに、実際には学園長室に忍び込んだという。学園長室は一矢報いるといっていたオオガミがおそらく最後に鍵を壊したのだろう、そのおかげで学園長室に忍び込み、鍵を得ることができた。
さらに学園長室で見つけたファイルに戦刃むくろに関する記述を見つけ、ナエギに伝えたのだということだった。キリギリの推測では黒幕は戦刃むくろで学園長と黒幕は別人。さらに、黒幕は監視と学園長であるモノクマの操作を同時にできないと仮定している。情報処理室にナエギを呼び出してモノクマとやり取りしていた間に学園長室に忍び込めたのはその証拠。確信ではないが、確信をするために、ナエギにモノクマを引き付けてもらい、その裏でキリギリがどこの鍵なのかを調査する。バレたらバレたで黒幕の状況を知れるし、罰を与えられるとしたらあくまでも校則違反をしていない状況で黒幕自身が校則に従うのかどうかも判明する。
キリギリは敵と対峙するという雰囲気。そんな中で、決意表明としてナエギに手紙を渡す。万が一自分に何かあった場合に確認してほしいと。また、ここでの話は誰にも言わないことを約束させられ、キリギリはいなくなった。キリギリの行動に不安を感じながらもナエギはモノクマを引き付けるための行動を開始する。
キリギリと別行動になったナエギは宙に向かってモノクマに聞きたいことがあるから来いといって呼び出す。どうでもいい会話をしながら、時間稼ぎのために盗まれた宝物は何かを問い質す。「鍵」と「ほにゃらら」?ほかにも盗まれたものがあったのか。結局、大した話はしなかったが、時間を稼げたはず…(そんなに長くはなかったけど)。そのままナエギは部屋に戻り、キリギリの無事を祈りながら寝る。
ひさびさのモノクマ劇場(コンセプション2の宣伝)のあと、朝を迎える。体がなぜか怠い。とりあえず食堂に行くことにする…。ちなみに、このチャプターで一度モノクマメダルすべて取ったはずなのに、部屋のなかでモノクマメダルを発見。なにかかわったのか…。さらに食堂以外の場所には入ることは一切できない。
食堂に行くとトガミに1分遅刻だととがめられる。体調がよくないことを言い訳するが、フカワにありふれた言い訳と突っ込まれる。そこでフカワ・トガミのどうでもいい話がすすむ。
アサヒナがキリギリの心配を切り出す。部屋に入れないはずのキリギリが全く現れないことをほかの生徒も気にする。そこに突然モノクマが現れ、キリギリを捜しているのかと、聞いてくる。モノクマも知らないのかと、生徒たちは問い質そうとする。
ナエギだけが、理由は知っている。そしてモノクマの行動から監視とモノクマは両立しないというキリギリの推測は正しいと感じる。
モノクマがなぜキリギリの居場所がわからないのか。モノクマが知らないキリギリを自分たちが捜そうとしたら捜せるのか?いなくなったキリギリについて話し合っているなか、ナエギは「鍵」を使って入ったはずの「どこか」にいると推測してみるが、具体的な場所がわからない。そのまま食事が終わり、各自は個室に帰って行った。
自由行動時間。体調が悪い。5Fにキリギリ以外の全員いるが、弓道場にいたアサヒナと過ごしてみる。プレゼントで競泳水着をあげたら喜ばれる。わかりやすい。もともと運動部を6つも掛け持ちしていたアサヒナはとにかく体を動かしたいようだ。水泳部についてはなにか悩んでいる風ではある。結果としてスキルポイントが増えた。
さらに体調が悪くなるが、引き続き自由行動時間。今度は全員宿舎にいる。今度もアサヒナと過ごしてみる。赤いマフラーをあげたら、これも喜ばれた。アサヒナはドーナツが好きらしい。ドーナツを想像して食べたくなって駆けて行ってしまった。またスキルポイントが増えた。
夜になったが体調はますます悪くなり、体力の限界を感じたナエギは、早々にベッドで寝ることにする。
深い眠りに落ちることはできず、覚醒と睡眠の繰り返し、うなされたナエギは夢をみる。
ボクは知っているという声。自分の声。目的はここから出ることではなく、ここに残る事。すべては希望の為…。だからここに残らなくてはいけない…。うなされながら、そんな謎の夢をみた。
うなされながら、その夢を考えるともなく、うっすらと目を開けると飛び込んできたのは覆面にナイフをもった人物。叫んで気を失ったのか、またももうろうとする意識。
気づくと今度はキリギリがいる。何かを言っているが、ナエギには聞き取れない。そのまま、また眠ったのか、気を失ったのか…。
モノクマ劇場では異常が一切ない世界で目覚めたとしたら、それ自体が異常なことであると哲学的な内容で終わる。そして朝になった。
悪寒も頭痛も怠さもすべてよくなっていた。ナエギは夢のことを振り返る。謎の自分の声、ナイフを持った人物に対しては抵抗したような気がする、そしてなぜかナエギの部屋にいたキリギリ。すべてが夢だったのか…。そうではない証拠を探すことにする。
当然引き出しを確認する。そしてうっすら思っていた通りサバイバルナイフがない。マスクの人物は夢ではない。キリギリはどうか。わからない。これ以上考えることは無理なので食堂でほかの生徒に相談してみることにする。
食堂にはアサヒナだけがいた。心配していたという。前日の夜にみんなでナエギの所に呼びに行ったが返事がなかったという。体調が悪くて寝ていたが気づかなかったことを話した。アサヒナは心配はしていたが、これ以上殺す人はいないはずだから殺される心配はないと思っていたという。そしてナエギの所にみんなで来た理由はいろいろあったというが、みんなのいる場で話すという。みんな徹夜で体育館で作業をしているとのことだが、じゃんけんで負けたアサヒナが朝食を取りに来ていたところだった。ナエギにも体育館に来てほしいと言ってアサヒナはいなくなった。
体育館に行くと、キリギリ以外の4人が何かを取り囲んでいた。それは解体されたモノクマ。驚くナエギ。分解されたモノクマに危険はないと断言する4人。前日の夜時間の直前、キリギリの捜索状況を探るために体育館にいると思われるモノクマを訪ねたトガミだっだが、その時にはモノクマがうんともすんとも言わなくなっていたという。様子を見るために夜になるまで待ってみたが全く反応がない。そこで、これがチャンスということでモノクマの仕組みを調べるために分解をしてみることにしたという。
分解の結果、高性能な機械ということは分かったが、誰がどうやって作ったのかは不明だし、故障と思える原因は見つからなかった。考えられるのはモノクマを操っていた黒幕になにかあったのではないかということ。
分解したモノクマからハガクレが何かを見つける。トガミはそれが振動センサーつきの爆弾だという。緊張に震え始めるハガクレだが、結局トガミによるとセンサーはオフになっていた。
爆弾は床に置かれたが、その横に転がる分解されたモノクマをみながらナエギは考える。黒幕に何か起きた?覆面の襲撃と何か関係あるのか?
ナエギが考えている間にほかの4人で話が進んでいた。もう一度説明してもらうと、こちらから攻勢をかけるために学園長室に突入するということらしい。みんながチャンスと考えているこの状況で、ナエギも一緒に行くことになった。
学園長室のドアは施錠されていた。しかし、モノクマがいない今しかない。ドアを破ることを主張するトガミ。他の生徒も同意する。
どうやって壊せばいいか。ナエギは植物庭園の物置に在ったツルハシを思い出す。トガミはフカワに1分以内に取ってこなければ、存在を意識から消滅させると取りに行くよう命じる。
しかし、ほどなくして手ぶらのジェノサイダー翔が戻ってきた。人格が入れ替わっている間の記憶がないので、ジェノサイダー翔はなんで自分が植物庭園にいたのかわからなかったようだ。ここに戻ってきて、ツルハシを取って来いと言われていたということで自分が植物庭園にいた理由が分かったという。そして、もう一つの謎、「物体X」の正体と言い出した。
なにを言っているかわからない4人に見つけたのは「シ・タ・イ」と言い出すジェノサイダー。ドアを壊している場合ではない状況にみんなで植物庭園に向かうことにする。
植物庭園に着いたナエギたちが見つけたのはナイフの刺さった覆面の人物。これは誰だと問うトガミ。
チャプター5の非日常編へ。
昨日ナエギを襲った覆面の人物。それと同じ覆面をした人物がなぜか倒れている。ジェノサイダーの言う通り死体なのか。
白衣を着ている謎の被害者。誰なのか。
呼吸はなく、胸も動いていない。血は止まっているが、濡れており乾いていない。アサヒナは体のラインや胸のふくらみから女性だと判断する。ジェノサイダーはそんなこと言っていないで覆面を取ればいいといって、それをはぎ取ろうとした。
その瞬間、爆発した。
混乱して意識の飛びかけていたナエギに、冷静な声で火を消せという声とともにバケツが手渡される。トガミが水をかけろと言う。上半身に向かいバケツの水をかけた。
なんとか鎮火したものの、死体は真っ黒こげになり、誰なのかということは分からなくなった。
ではいったい誰なのか。ここにいない人物を考えれば可能性は絞れるとトガミは問う。キリギリだとハガクレはいい、ナエギは慌て始めるが、トガミはキリギリではない。可能性としてあり得るのは黒幕だという。モノクマが分解されても何も起きない理由。それがこの状況をしめしているという。
しかし、ハガクレはアルターエゴの言っていたことを思い出す。学園長は30代後半の男で死体とは明らかに特徴が違う。
だとすると、黒幕は学園長とは別人。キリギリの言っていた超高校級の絶望、戦刃むくろとナエギは話し始める。
トガミたちは何の話か分からない。ナエギはキリギリからきいたことを話し始める。学園に潜む16人目の女子高校生戦刃むくろに気を付けろとキリギリに言われたこと、キリギリは戦刃むくろを黒幕と考えているようだったこと。
学園長と黒幕は確信は持てていないが、別人で間違いないと言っていたこと。
戦刃むくろが黒幕だとしても、いきなり黒焦げで死んだということが意味が分からないというハガクレ。死体をもう一度調査する必要があるというトガミ。そこでアサヒナが思い出す。吹き飛ばされていたジェノサイダーのこと。
ジェノサイダーからフカワに戻っていたが、フカワは一応無事だった。
いかにもこれを調べろという感じで死体の横にあるもの。「鍵」のようだ。
キリギリが盗み出した者かとも思ったが、その時見せてもらったのはモノクマの模様の鍵だった。死体の横にあったものとは違う。
トガミに見せると、まだ開いていない鍵穴を挙げられた(トラッシュルームの鍵もほんとはあると思うのだけど)。そのうえで、任務としてどこの鍵か調べろと命じられた。パシリ扱いだが、即座に植物庭園から追い出され、調べに行くことになる。
仕方ないので、いわれたところを回ってみる。生物室、学園長室はカギが入らなかったが、情報処理室で鍵が開いた。中には入らないで植物庭園に戻り報告する。
なぜ死体が情報処理室の鍵を持っていたのか、確かめるためにみんなで情報処理室に向かう。
ドアを開けた途端に爆発することを警戒するアサヒナだが、トガミはそのためにナエギがいるのだから大丈夫という。
意を決してドアを開けたが、爆発などは起きなかった。部屋の中にはたくさんのディスプレイのようなもの。写っていたのは学園中の監視カメラの映像だった。ここは監視部屋であり、黒幕の部屋であると結論付けた。
トガミは死体が情報処理室の鍵を持っていたのが、当然黒幕であり、戦刃むくろとやらだろうと結論付ける。ただし、ナエギは殺されていたことに不安を感じる。
黒幕が死んだということは出口を探して出られると浮かれかけるハガクレに、それより先にやることがあるというトガミ。出るのはもはやいつでもできるのだから、黒幕がどんな目的でこんなゲームを仕掛けたのかを明らかにする必要があるという。そして、トガミも黒幕が殺されていたことは気にしていた。なぜ黒幕が殺されなければならなかったのか、情報処理室の中に何か手掛かりがあるかもしれない。
室内の右付近にあった何も映っていないディスプレイ。横にあるのは室内アンテナだった。接続はされていないが、接続すればテレビが映るということ。ハガクレが接続してみるという。少し時間がかかるが、これで外からの情報を得られる可能性がある。
部屋の奥にあるモノクマの絵が描かれたドア。鍵がかかっている。情報処理室の鍵を使っても開かない。監視カメラやモニター群からは何か情報を得られるものはなかった。ひととおりの調査が終わったところでハガクレがテレビが映りそうだという。
テレビをつけてみると、映ったのはこの部屋の監視映像だった。テレビのはずなのに。チャンネルを変えてみても映るのは一緒。もしかしたらテレビ自身に仕掛けがあると疑うハガクレ。
その時、仕掛けがどんなものかを聞いてきたのはモノクマだった。驚く一同。死んだはずだと慌てるフカワに「死んだ?わけのわかんないこと言うな」というモノクマ。
あれから、もう2年も経つという不明なことを言い出す。なんで動いているのというアサヒナに、オマエラの"希望"が"絶望"変わる瞬間の顔が見たかったというモノクマ。そしてコロシアイ学園生活をもっと楽しんでもらいたいという。
そして「全部が悪い事ばかり」ではないという。さらに、テレビの種明かしを始めた。テレビは仕掛けはないという。ただ、監視カメラの映像がテレビの電波として全国公開生中継されているだけなのだと。信じられない生徒たちに、電波ジャックはちょっとしたコツがあれば楽勝だというモノクマ。ことあるごとに学園の謎に迫るヒントをあげていたことも、情報処理室におびき出したことも、生中継のための絶望エンターテイメントの演出だという。
警察が動き出すはずというアサヒナに、すでに来ているかもねとかわすモノクマ。こんなことを資金面や設備面からも簡単にできるはずないというトガミにそこまでしてやる理由についてはまだ内緒だというモノクマ。その前にやることがあるという。
死体が発見され、一定の時間後「学級裁判」が開かれるという映像が流れる。そしてモノクマはモノクマファイル5を置いて去って行った。
公開生中継についても、モノクマが生きていることについても、学級裁判をしなければいけないということについても、みんな絶望する。それでも学級裁判で犯人を突き止めなければならない。
「霧切響子を殺した犯人」を。トガミはいう。モノクマが生きている以上、黒幕である戦刃むくろは生きている。と、すれば死体となったのはキリギリしかいない。
キリギリが殺されたという事実に愕然とするナエギ。キリギリのことは何もわかっていなかったのに終わりになってしまうということに。
学級裁判の前に自分たちで調査が必要というトガミ。犯人はこの学園生活の参加者。この中の誰かが犯人と慌てるハガクレ。
ところが犯人がこの中にいるとは言い切れないというトガミ。説明している暇はないし、調べたいことはたくさんあるという。早速調査を開始する。
モノクマファイルによると、爆破により損傷が激しく、身元は不明。爆破は死後に行われたもので、腹部のナイフの傷は1ヵ所だが背中にも達している。さらに後頭部に殴られた後があり鉄パイプほどの太さの棒状の物だと書かれている。全身に多数の傷はあるが、ここ数日ではなく、以前からあった傷ということだった。
現場の植物庭園に戻り調査をする。スプリンクラーは朝7:30に放水されるはず。死体は濡れていたはずだから7:30より前に倒れていたことになる。
死体の周りの破片はどこかで見たことがある??あったっけ?「あの場所」にあとで行ってみようとナエギは考えるけど、どこだっけ…。
死体の横にあったナイフ。自分が夜中に覆面の人物に襲われたときのナイフだと思えるし、その時に自分は抵抗したはず。ナイフは背中にまで達するほどだったので致命傷になったのではないか。そして、自分が刺したのかもしれない。それがキリギリだったとするとなぜ覆面をしていたのか。自分は本当に刺したのかナエギは不安になるが、もうろうとしていた意識の中で何をしたのかは確証が持てない。
死体の手を確認すると、邪魔なぐらい長いつけ爪。親指、人差し指、薬指だけについている。さらに手の甲には犬をモチーフとしたタトゥーがほられていた。
死体は「上半身だけ濡れている」。これは爆破されたとき、ナエギが「爆破で燃えていた上半身だけ水をかけた」から下半身は濡れていなくて当然だという。「なにもおかしくない」とナエギは思っているが、爆破前に確か濡れているとトガミの発言があったはず。
植物庭園の物置に入ってみると目に入ってきたのは白いビニールシート。調べる前に疑問が浮かぶ。調べてみると表面は泥土で汚れ、水で濡れていたが、裏面はきれいで濡れていない。片面だけ濡れてて汚れているシート。物置ではこれだけが気になったナエギ。オオワダのツルハシも気にならないようだ。
飼育小屋のニワトリを確認すると4羽しかいない。ハガクレによれば昨日の夜時間に確認したときは5羽いたという。
ハガクレに話しかけて死体発見時刻を思い起こしてみる。ナエギは7時に目が覚め、7時半に体育館に集合。学園長室の前で鍵を壊すためにフカワにツルハシを取ってくるようにトガミが命じたときに時間を確認したが、それが9時だった。
トガミに話しかけると話があるという。ナエギのアリバイを聞きたいという。前日夜時間の直前にモノクマが動かないために自ら他の生徒を呼びに来たトガミは植物庭園に入り浸っているハガクレを呼びにきたが、そのときは死体はなかったという。さらにその後はトガミ、ハガクレ、フカワ、アサヒナは4人で徹夜でモノクマを解体していたし、トイレなどに行くときも警戒して2人組で行動していたため、アリバイがある。死体がキリギリだとすれば、呼びに行った時も反応はなく、体調が悪かったというアリバイのないナエギが一番怪しくなるという。ナエギも納得はする。
アサヒナに話しかけると死体を発見したときの状況を思い出してみたいという。顔には覆面、白衣を着ていた。腹部のナイフ、周辺の衣服は血に染まっていた。血は止まっていたが、乾いてはおらず、出血の割に周辺の床などに血痕はなかった。
植物庭園での調査は一通り終わったが、破片の調査のために行く場所があるのと、キリギリのことを知るためにキリギリの部屋に入りたい。
前々日、キリギリから部屋の鍵を取り上げたトガミに鍵を借りたいと頼んでみた。容疑者には貸せないが、自分と一緒ならいいというトガミ。ただ、ほかにも調べたいことがあるので、後で声をかけろと言われた。とりあえず、破片の調査を先にする。どこだっけ?
あちこち行ったけど、体育館でモノクマを調べたら、振動センサー付き爆弾がなくなっていることが分かった。これか、あの破片は…。つまり…。トガミにキリギリの部屋へ行くための交渉をしに、植物庭園へ戻ることにする。
トガミに話しかけると、さっさと行くという。キリギリの部屋に着き、トガミは鍵を取り出しドアを開けた。
キリギリの部屋でトガミに話しかけると、何を調べようとしているかを問われる。具体的に何もないが、キリギリのことを知りたいというと、薄弱な根拠で付き合わされたとトガミが怒りだす。闇雲に探している時間はない、何かないのかとトガミに詰められる。
そういえば、キリギリに決意表明と称して「自分に何かあった時」に開けるように言われた手紙を渡されていたことを思い出した。
そこには、「ベットシーツの下」と書かれただけの紙が入っていた。
ベッドシーツをめくりあげてみると、そこからしわくちゃの紙を見つけた。
それは戦刃むくろのプロフィールだった。キリギリが学園長室から盗み出し、モノクマが「ほにゃらら」といっていたものだと思われる。戦刃むくろ、女性、超高校級の軍人。細身だが、あらゆる武器の扱いに長けた戦闘のスペシャリスト。幼少期からミリタリーに深い興味を持ち、小学生にして軍事関連紙などで執筆。中学入学直前にヨーロッパで失踪。当時は日本少女誘拐事件としてマスコミも騒いだが、結局発見されず、3年後突如として帰国した。行方不明だった3年間は傭兵部隊フェンリルに自分の意思で傭兵の訓練を受けていた。3年経って帰国した理由は不明。
フィクションとノンフィクションの違いと同じように自分の住む世界とは異なる世界で生きてきた戦刃むくろ。その所属していた傭兵部隊フェンリルをトガミは知っているようだった。トガミによると「狂った戦争屋連中の集まり」だそうで、トガミ的には何かと便利に動いてくれるので覚えておいた方がいい…なんて世界の違うことをいう。
そこに、モノクマが現れ、戦刃むくろのプロフィールを見ちゃったのかとちょっと落胆。でもそれは責めるつもりもないし、盗んだキリギリも責めないという。ドロボウ禁止は校則に書かれていないし。カギを壊した校則違反のオオガミは今からでも死体を引きずり出して、切り刻んでやりたいとまでいう。
トガミは以前から確認したかった校則はモノクマにも適応されるのかを問い質すと、もちろん、不公平感があってはいけないのだから、自分だって適応しなければならないという言質をとった。モノクマはさらに続ける。
コロシアイ学園生活の参加者について、モノクマからは具体的な人数をこれまで口にしたことはなかった。しかし、コロシアイ学園生活に参加している高校生は16人いると明言した。ナエギは考える。戦刃むくろが16人目の参加者として、これにも校則は適応される。
なぜ急にそれを明かしたのか詰め寄るトガミ。ルールをはっきりさせておきたいと答えたモノクマ。さらに「報復」としてキリギリのプロフィールをばらすという。キリギリが常に両手に手袋をしている理由。それは両手の「人に見せたくない痕」を隠すためだということ。それだけを伝えて、モノクマはあとは学級裁判でと言い残し去って行った。
キリギリが手を隠したいことからタトゥーを思い出すナエギ。しかしよく考えるとつけ爪をしていた。見せる必要がないつけ爪をする意味はあるのか?
考えているナエギに、「モノクマの罠」があると言ってくるトガミ。このタイミングで戦刃むくろも校則の適応者とはっきりさせたことは、今回の事件の関係者であるといったことに等しい。そうしないとアンフェアになってしまうから。キリギリを殺したのは戦刃むくろかもしれない。生徒同士がコロシアイをしたから学級裁判も開かれる。
しかし、モノクマがあらわれる前まではトガミはそう考えていたが、モノクマが現れたことで戦刃むくろが犯人ではないとトガミは推測した。黒幕であるはずの戦刃むくろが犯人だとすると、それに不利になることをモノクマがいうことがおかしいからだ。戦刃むくろが犯人と言う意識を植え込むことがモノクマの罠だと。では犯人は誰なのか…。
キリギリの部屋をさらに調べるともうひとつ目に入るものがある。木の札のようなもの。銭湯のロッカーのカギにも見える。
銭湯には行ったことのないトガミにはピンとこなかったようだが、武道場にロッカーがあったのは思い出した。確かに右の方にあったな。と、いうことでほかには手掛かりもなさそうなので、武道場へ向かう。
武道場のロッカーの右端に確かに木の札が刺さっていない。これを差し込むとロッカーが開いた。
ロッカーの中には複数のジュラルミン製の矢。細く頑丈だが、使うためには弓が必要。
そして、ロッカーの下部には血痕のついたガムテープの塊。もちろん事件に関係していると思われる。自分の部屋に入れなかったはずのキリギリ、その部屋の中にあった木の札、それでしか開かなかったはずのロッカーにあったガムテープ…。いつ、だれが入れたのかは気になる。
トガミの発言も同じようなことを指している。キリギリが被害者と決めているが、最後に「ひょっとして…」といってトガミはそれ以上語らず、もう一ヶ所行く場所があるという。フェンリルについて詳しく調べる必要があると。調べごとと言ったら図書室。トガミが特に把握していた奥の書庫に資料があるはず。
トガミは迷わず資料を見つけ出す。フランス語で書かれているため、ナエギは読めない。トガミが説明する。戦闘のプロ集団であり、隊員1人が一般兵100人相当の戦力を有するフェンリル。終末の狼をしめす「フェンリル」はしばらく前に突如活動停止。各国の軍事秘密などを握っていたため、口封じのため隊員は全員殺害されたという噂だが、確認は取れていない。内部紛争だったという見解もある。フェンリルの隊員は体のどこかにかならず「フェンリルをあらわす刻印を刻んでいる」らしい。
その時、校内放送が入る。学級裁判が始まるので集まれと言うことらしい…。う~ん。ナエギはトガミと行動していろいろ手掛かりを得たけど、ほかの生徒は何をしてた?何か得た?学級裁判で明らかになりそうな予感。
エレベーター前に行くと、アサヒナ、ハガクレ、フカワが待っていた。話の内容から、何もしないで待っていただけらしい。
5人そろったが、モノクマが5分経っても10分経っても現れない。いら立つトガミ。
そこでモノクマが現れる。モノクマが待たせてるのではない、全員揃うのを待っているのだと。10分も待ったのだし、来ていないなら校則違反で処罰しようかというモノクマ。
そのとき、「ちゃんと、来ている」といって現れたのはキリギリ。だから校則違反ではないという。
キリギリは姑息だと詰るモノクマ。校則違反にはならないが、学級裁判に来たことに後悔する、後悔させると言い残しモノクマは先に行った。
キリギリが生きていたことを素直に喜ぶアサヒナ。それがいい事とは言い切れないトガミは全ては学級裁判で明らかにすればいいといってエレベーターに向かっていった。
エレベーター前にナエギとキリギリだけ残った。ナエギはキリギリがどこにいたのかを尋ねる。寄宿舎の2階にいたというキリギリ。寄宿舎の2階は監視カメラもモニターもなくモノクマに気づかれなかった。調査はできたもののモニターがなかったため、死体の発見に気づかなかったキリギリだが、調査を終えて1階に戻ってきたところで学級裁判のアナウンスを聞き、初めて知ったという。そこから急いで学級裁判に向けて現場の確認などをしたために遅れて到着したのだということだった。
鍵は寄宿舎の2階の鍵ではなく、学園のすべての鍵を開ける鍵だったというキリギリ。詳しい話は「学級裁判を乗り切った後」でするという。キリギリにとってはこれが最大の正念場だという。ま、そりゃそうだよね。一番怪しいということになるから。
…自分の予想は残虐教室でトガミとフカワが(戦刃むくろではない)もう一人の高校生を見つけ、気絶させた。そして、体育館で入手した爆弾をつかい、トガミにこっそり命じられていたフカワがツルハシを取りに行かせられる状況下で、殺害するはずだったが、ジェノサイダーに入れ替わってしまった。爆弾は設置していたものの?ジェノサイダーが覆面を取ろうとしたタイミングで爆発してしまった?死体の白衣はビニールシートだよね。来ていたわけではなく、被せられていただけみたいだったし。死体発見のアナウンスがすぐになかったのは疑問。その時点では死んでいなかったとか?戦刃むくろ=キリギリ。もう一人の高校生は誰かに成り代わっているかもしれんな。超高校級の演技者とか。…もう15年も前のゲームに考察するのもなんだけど、全然情報見ていないので、ほんとにわからん。と、いうことで学級裁判へ。
エレベーターが地下に降りていく。裁判の始まり。
まずは被害者の正体について。ハガクレはキリギリだという。ここにいるキリギリは幽霊だと。ナエギは特徴から違うということを言い進めようとする。「人に見せたくない痕」を隠すためにキリギリが手袋をしているとトガミは明かす。手袋は燃えただけだから納得しないというハガクレ。
ナエギは死体がキリギリではない証拠として、つけ爪のことを指摘する。邪魔なぐらい長いつけ爪は手袋をつけられない。キリギリも自分の手袋は自分の手にぴったりと合わせられていて余計なものはつけられないという。では被害者は誰なのかという元の疑問に戻る。
そのヒントはタトゥー。それが被害者をしめす。戦刃むくろが所属していた傭兵部隊フェンリル。フェンリルの隊員はその組織に所属することを示す刻印があるはずとトガミはいう。ここで閃きアナグラム。
フェンリルは北欧神話の狼の怪物とフカワは説明する。死体の手の甲にあったタトゥーはフェンリルを表す狼のタトゥーで、それは戦刃むくろを示している。つまり、被害者は戦刃むくろだとナエギは主張する。
モノクマが明かす。今回の学級裁判は「戦刃むくろ殺し」であると。しかし、黒幕の死亡で学級裁判が行われるのはおかしいというフカワ。「超高校級の絶望」はいかにも黒幕っぽいというアサヒナ。
しかしそれがそもそも怪しいというトガミ。だれがそれを言い出したか。ナエギがキリギリから聞いたことをみんなに伝えたが、戦刃むくろのプロフィールでは超高校級の軍人としか書いていなかった。
黒幕はだれか?学園長と疑うフカワ。しかしキリギリは違うという。自分の情報に間違いはないと。そこで黒幕に私語を禁じられる。黒幕の正体については後回し。ただ、トガミはキリギリの正体を明かしてやると息巻く。
モノクマは学級裁判が行われるのは生徒間による殺人が起きた場合であることを再度説明。ハガクレは17人目の可能性も挙げるが、モノクマはここで生徒は間違いなく16人であったことを宣言。今、学級裁判に参加している6人の中に確実に犯人がいることになる。
トガミはそもそも容疑者が絞られているという。ナエギとキリギリ。キリギリはその理由がわからない。
トガミから、トガミ、ハガクレ、アサヒナ、フカワの4人が死体発見の前日夜から単独行動せず、ずっと一緒にいたことを説明され、理解するキリギリ。ナエギは容疑を晴らすために、なにか手掛かりがないかを探す。そもそも「殺人が起きた時間帯」をはっきりさせたいと切り出す。
トガミとハガクレが植物庭園で何もないのを確認したのは夜時間の直前、午後10時。フカワが死体を発見したのは午前9時。その時間帯が殺人が起きた時間と推測する。一方、ナエギは翌朝7時30分に食堂でアサヒナと会った。つまり、ナエギのアリバイがないのは夜10時から朝7時30分ということになる。
ナエギは主張する。死体発見時、死体は濡れていなかった。植物庭園で殺人が起きたとすると、スプリンクラーが7時30分に稼働するため、濡れていないのであれば殺人が起きたのは7時30分以降であるという主張。フカワは死体が濡れていたと主張する。上半身濡れていたのは爆発により燃えた死体をナエギが水をかけて消火したからだ。ジェノサイダーに入れ替わっていたため、フカワは知らないのかもしれないが。と、いうことでフカワとマシンガントークバトル。
爆発後の死体の状態は上半身だけ濡れていたが、スプリンクラーによって濡れたのなら全身が濡れているはず。つまり、死体はスプリンクラーの放水の後に置かれたのであり7時30分以降に死体が置かれたことになる。
これでナエギのアリバイが成立し、アリバイがないのはキリギリだけとなった。
キリギリは自分が処刑されたら、学園の謎は明らかにされないし、当然自分は犯人ではないと主張する。これは黒幕の罠だと。
トガミはキリギリの動機をつく。戦刃むくろを「超高校級の絶望」であるとし、それを黒幕と信じたはずのキリギリが戦刃むくろを殺すことですべてを終わらせようとした。それが動機であると。しかし、実際は戦刃むくろは黒幕ではなく、予想外の学級裁判が始まってしまった。動機があり、アリバイのないキリギリが怪しくなる。
しかし、7時30分のスプリンクラーで濡れていなかったからといって、それがアリバイにはならないとキリギリはいう。濡らさなければいいだけなのだから。現場にあったあるものをかぶせれば濡れることはない。
答えはもちろん物置に在ったビニールシート。ビニールシートは片面だけ濡れて、汚れていたこともそれを物語っている。
その理由はナエギのように犯行時刻を誤認させるため。
しかし、ナエギは抵抗する。自分が犯人にされないために。よく考えると死体は血は止まっていたが乾いてはいなかった。だとすればビニールシートの裏側が血で汚れていないとおかしい。ハガクレは洗い流したと考えたが、それなら両面洗い流すだろうというトガミ。
しかし、キリギリはビニールシートでスプリンクラーをやり過ごした後、偽物の血をまいたのではないかと推理する。
保健室の輸血用ではなく、植物庭園から調達したはずというキリギリ。ニワトリに気づくナエギ。5羽いたはずのニワトリが4羽に減っていた。キリギリは言う。犯人は歩き回っているところを見つかりたくなかったために現場で血を調達したのだと。
そこでトガミは新たな疑問をぶつける。血を後からつけたとしても、死体の服以外が汚れておらず床が綺麗なのはおかしくはないか?キリギリも確かにおかしいという。
しかし、白衣のことをよく思い出してみると、死体には袖は通っておらず、上から被せられていただけ。キリギリは整理する。殺人が起きたのはスプリンクラーの稼働前でビニールシートを被せられていた。スプリンクラーの動作後、犯人はビニールシートを回収すると同時に、あらかじめニワトリの血で汚していた白衣を被せ、犯行時間を7時30分以降に偽装した。
しかし偽装をおこなうにはスプリンクラーの稼働後に植物庭園で偽装しなければならない。7時30分以降はキリギリ以外の5人は一緒だったはず。しかしキリギリは作業に時間はかからないし、アサヒナが食堂からナエギを置いて体育館に移動したことから、ナエギが偽装をする時間はあったと主張。
ナエギとキリギリの2人が再び容疑者となった。その時アサヒナが思い出す。死体に刺さっていたナイフについて、フカワが預けたものだと。ナエギの様子から知っていたと詰めるトガミ。ナエギは夢うつつのなかで自分が刺してしまったかもしれないし、刺さなかったかもしれない。それがはっきりせずに言えなかった。
しかし、ナエギは確信した。戦刃むくろの致命傷はナイフではない。偽装工作したときにナイフが刺されたことになるということは、ナイフが刺されたのは死後であり、致命傷ではなかった。モノクマファイルにも傷は1つだけと明言されており、後から2度目を刺したことはありえない。
ナイフは致命傷の偽装であり、死体発見後の爆破により、致命傷がさらに隠された。ナイフの印象をもたせた証拠隠滅。そこで、そもそもなぜ爆発したのかを不思議がるアサヒナ。
原因はもちろん体育館で見つけたモノクマから取り出した爆弾。結局、致命傷をナイフに見せかけることで、本当の致命傷を隠したということになる。
致命傷の偽装で利するのはもう一人の容疑者、キリギリのみ。応えないキリギリ。追及しようとするトガミにナエギは本当の致命傷がわからない状態ではまだ、キリギリを犯人と決めつけられないという。
モノクマファイルには後頭部に鈍器で殴られた跡があったと書かれていた。そこからトガミはナエギにわかっているだろうと促す。ナエギはジュラルミン製の矢がその凶器だったと示す。鉄パイプの太さに合っていないことに疑問を感じるアサヒナ。
ナエギはもう一つの証拠品であるガムテープにより凶器が作られたことを説明する。トガミは矢とガムテープの入ったロッカーの鍵がキリギリの部屋にあったことも合わせ、キリギリが犯人だと指摘する。しかし、ここでもナエギは遮る。
前日の夜、キリギリが部屋にいた理由をナエギはキリギリに問う。キリギリは「あなたを助けただけ」という。ナエギは口に出さないが、マスクの人物に襲われたことを思い出しながら、そのせいでキリギリが犯人を殺してしまったのかと考えを巡らせる。トガミはその様子を無視して、結論をだそうとする。
しかし、キリギリはさらに抵抗する。トガミ自身がキリギリが犯人ではないということを一番知っているはずだと。
キリギリはトガミに部屋の鍵を取り上げられたために、そもそもキリギリの部屋に入ることはできなかった。ロッカーの鍵を置くことなどできなかったということになる。トガミもたしかにその通りだと納得する。
しかし、ナエギはそのウソに気づいてしまった。
キリギリの苦し紛れの言い逃れ、それほど追い詰められている。しかし、キリギリの「黒幕の罠」という言葉。それに乗せられているのか、どう対応すべきなのか悩むナエギ。
キリギリは先に進むためには危険を避けられない、謎が解けるなら危険を承知で進むべきという言葉が頭の中をぐるぐる回る。
ナエギの選択を決めるとき。
危険を承知で謎を解明するのであれば、ウソを追求するべき。ナエギだけが知っているキリギリが自分の部屋に入れたという事実を突きつける。モノクマの秘密道具、すべての鍵を開けることができる、万能鍵の存在を明らかにする。
キリギリは負けを認めた。罠からは抜け出せなかったと。罪は認めないが、負けたと。
そして、モノクマの突然のタイムアップ宣言。いままで、そんなルールなかったと抵抗するナエギに、キリギリが遅刻したせいで時間が押したせいだと理不尽なことを言うモノクマ。すでにクロは決まっているとも。そして投票。
キリギリがクロと投票される。
大正解という、モノクマ。
ナエギは混乱する。この学級裁判はなにかおかしいと。しかし、スペシャルなオシオキタイムが実行される。あれ、こんなにあっさり学級裁判終了??
補習と称し、ベルトコンベア上の机と椅子に縛り付けられたキリギリ。背後の巨大なプレス装置にどんどん近づき、最後につぶされた。
結局、これが「最後の学級裁判」になり、その後は2度と殺人は起こらず、みんなの犠牲を引き換えに、平和を得た。
学園の中だけの平和、それが自分たちの希望…(フカワ死んでますけど…)。これバッドエンドじゃ…。
そのとき、ナエギはそれが希望ではないと、否定した。
気づくと、トガミがキリギリの主張に反論がないのかとナエギに問いかけていた。
ふたたび、キリギリのウソを追求するか、ウソを追求しないか、逃げ出すかの選択。今度は「ウソを追求しない」。キリギリを信じて。
キリギリの部屋にロッカーの鍵を置けたのはキリギリ以外のだれか。まあ、だとすると鍵を持っていたトガミが一番怪しいのだが。
その指摘に対し、トガミは殺人を行うことができないアリバイがあると主張。唯一の可能性は、自分が持っていたロッカーの鍵をその場であたかも見つけたふりをしたナエギしかいないとトガミは主張した。
あわてるナエギ。そもそも突然始まった学級裁判に対し疑問をしめす。
そこで、モノクマのタイムアップ宣言。これ以上はしゃべるなという。
今度はキリギリが抵抗する。しかし、投票タイムにうつるという。
うぉっ、突然成績画面。結局、正解なの?これ?
投票結果はナエギに…。
そしてモノクマは「大・正・解」という。マジか。キリギリのオシオキの時も含め、結局正解だろうがハズレだろうが関係ないってこと?学級裁判のルールを根底から覆すことになるのでは?
なぜ自分が犯人で、正解なのかわからないナエギ。この学級裁判がおかしいと主張する。
モノクマは何もおかしくないと怒りだす。いつもと同じ学級裁判だから、いつもと同じようにおしおきタイムを始めると。
キリギリは自分の責任だから、許してもらおうとは思わないという。そしておしおきタイムが始まる。
キリギリのときと同じように補習が行われ、圧死するはずだったが、その途中でモニターのモノクマがフジサキに切り替わり、プレッサーが停止した。コンベアは動き続け、プレッサーの後ろの穴にナエギは転落していった。
あわてるモノクマ。
アルターエゴだった。
モノクマはネットワークに侵入したときにウィルスを仕掛けられたと悟り、怒りに震える。
計算が狂ったようだとモノクマに突きつけるキリギリ。
モノクマはへこたれない。ナエギはつぶされはしなかったが、ゴミだらけの地下でじわじわ殺されるのはもっと苦しいおしおきだと。だけど、足りない、まだ足りない。まだまだオマエラに絶望を与える、世界に絶望を与えると笑いながらモノクマは去って行った。
混乱するのこりの生徒たち。キリギリに説明を求めるトガミ。
追い詰められているのは黒幕だというキリギリ。
突然、オープニングの希望ヶ峰学園の説明が始まる。
ナエギは超すごい学園の校門の前に立っていた。
そして、最初と同じように目を覚ます。
暗転し、今度は本当に目を覚ます。あたりに漂う不快な悪臭は、こんどこそ夢ではないことを示す。地下のゴミ捨て場とナエギは判断する。
このままここで野垂れ死ぬわけにはいかない。アルターエゴが助けてくれたことを思い出し、救ってくれたのだから。周りの確認をする。出口はなく、食料も水もなかった。できることと言えば、体力を温存するために眠る事。
1日以上が経過したが、ひたすら眠って待っていた。天啓を。
しかし、ドスンという音ともに天からなにかが降ってきた。
落ちてきたものを確認しようとする。粗大ごみなのか…。すると、声がする。
おもったよりも元気そうに見えたナエギに、助けに来たという。
ゴミを振り払い、差し入れに食料と水を渡される。ナエギはあっという間に平らげた。その様子をみてキリギリはまだあきらめていなかったようだと判断する。
キリギリは罪滅ぼしのために助けに来たという。学級裁判での矛盾を見逃してくれたこと、それにもかかわらず、自分が生き延びるために見捨てたこと…(でも正解じゃなかったら、結局処刑されてしまうことになるはずだったんだけど…)。キリギリは自分が生き延びなくてはならない理由があったという。
キリギリが希望ヶ峰学園に来た大事な目的。ただ、キリギリはその目的も自分の能力もわからなくなっていた。記憶喪失。それを最近まで忘れていたという。
それは偶然起きたことではなく、黒幕により記憶が奪われたというキリギリ。自分の記憶が奪われたのは、裏を返せば、学園に来た目的もその能力も、学園の謎や黒幕の正体につながるからと推理する。一人で調査してきたことに対し、皆に協力してもらえばよかったというナエギ。しかし、皆で動けば黒幕の目に留まってしまうし、そもそも、自分たちの中に黒幕がいる可能性もあるという。
しかし、調査には限界があり、黒幕の可能性が一番ひくいと思ったナエギに協力してもらうことにした。もっとも平凡である自分が黒幕などありえないと言いかけたナエギ。
その瞬間、頭の中に響き渡る自分の声。自分は全部知っている、自分の目的は、ここから出ることではなく、ここに残る事。
様子のおかしいナエギをちょっと心配したが、ナエギのことはこれでも信頼していたし、納得いかない協力をさせたかもしれないというキリギリ。
ナエギは思い出したという、キリギリの能力と目的について尋ねてみる。キリギリの能力は「超高校級の探偵」だった。さらに希望ヶ峰学園に来た目的は「学園長に会うこと」。
学園長はキリギリの子供のころ生き別れた父親だった。アルターエゴが学園長の話をしたとき、記憶が戻っていないにもかかわらず、学園長を自分が捜さなければならないと感じたのは、目的がそもそも学園長に会うためだったために、うっすらと感じていたのだろう。
ただ、黒幕と学園長が別人だという根拠は身内だからということではないという。学園長室に忍び込んだ時の荒れ方は、その部屋に詳しい人物によるものとは思えない。荒らしたのは黒幕と考えたため、寄宿舎の2階で確かめることにしたという。
なぜ、寄宿舎の2階だったか。学園長室で見つけた学園全体の見取り図には、教職員の個室がある事が書かれていた。学園長の個室もある事から、そこに何らかの手掛かりが得られるのではないかと考え、寄宿舎に行ったということだった。
監視カメラもない寄宿舎の2階はどんなところだったかキリギリに尋ねてみる。口では言い表せないが、この学園で起きていることが想像より恐ろしいことが起きていることを感じさせる場所だった。あとで行く機会が必ず訪れるので、その時に自分で確認してみてほしいという。
話は、寄宿舎にキリギリがいた間に起きた戦刃むくろ殺しの話に移る。キリギリは自分は殺していないし、ナエギも殺していないだろうという。
そもそも、今回の学級裁判はモノクマの鍵を盗んで、行方の分からなくなったキリギリをあぶりだし、殺すために学級裁判を黒幕は利用したという。黒幕は直接手を出せない。校則があるから。
校則にこだわる黒幕は、希望ヶ峰学園の調査に行動制限をすることはできず、学級裁判を利用した。ナエギは黒幕自身が校則に縛り付けられているように感じる。そして、キリギリは続ける。学級裁判に利用されるための死体になるのは、戦刃むくろではなくナエギだった可能性があったと。
事件の夜にナエギがマスクの人物に襲われたときにキリギリが助けられたのは、死神の足音を聞くことができたからという。それが超高校級の探偵の事件に巻き込まれる能力なのだと。
キリギリがナエギを助けた結果、戦刃むくろは殺されてしまった。確証はないが殺人を行ったのは黒幕だと考えているキリギリ。黒幕が殺人をしたということは、いつでもだれでも殺せるということに恐れを感じるナエギ。
しかし、よく考えるとおかしい。校則に縛られているはずの黒幕が直接手を下すのはおかしいし。そのために学級裁判を開いたはずだからとナエギはいう。それだけではなく、学級裁判でキリギリやナエギが犯人ではないのに殺そうとしたことも矛盾しており、黒幕が追い詰められていると考えているキリギリ。
そして、もう少しで「超高校級の絶望」のもう一人の正体が見えてくるはずという。戦刃むくろは間違いなく「超高校級の絶望」だが、もう1人いるという。「超高校級の絶望」はあの「人類史上最大最悪の絶望的事件」を起こした者たちを指す、絶望だけを行動原理にする者たち。
それが、本当の敵だと…。
チャプター5。終了。
残りは6人。
ん~。前の4章までに比べ納得いきにくいなぁ…。あと何章ぐらいあるんだろう。雰囲気的には次が最終章っぽいけど。
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